ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三菱ふそう、ビッグデータ活用し品質管理を改善

2020年11月19日 (木)

荷主三菱ふそうトラック・バスは18日、品質管理プロセスに新たなデジタル技術を導入して業務改善を図ったと発表した。1月にシステムを導入して以来、連絡書処理に要する期間を30%短縮した。

膨大な量の情報をインデックス化し、クラスタリングや比較によりデータの解釈を明確化する「コグニティブ検索」を採用したもので、販売店から寄せられる車両品質情報の連絡書への処理対応を強化した。

これまでは、販売店から届く連絡書を手作業で確認、解析した上で、既存の連絡書との照合し、報告事案の規模や重要度を把握して改善対応につなげていたが、今回の取り組みでは担当者ごとに異なる知識や経験に頼るプロセスをコグニティブ検索で内容分析し、過去事案を集めたデータライブラリーから関連事項を探り出せるようにした。

文章の意味の解析精度を高める自然言語処理機能を追加することで、データ照合の正確性を高めたほか、解析の正確を期すために機械学習を取り入れ、より関連性の高い情報が提案されるようにしたという。

このプロセスは同社川崎工場と三菱ふそうバス製造の富山工場、三菱ふそうトラック・ヨーロッパのトラマガル工場(ポルトガル)で製造するすべての車両を対象としており、海外市場からの連絡書にも対応する。