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ニッコンG、太田国際貨物ターミナル買収で合意

2020年11月28日 (土)

M&Aニッコンホールディングスは27日、傘下の日本運輸(群馬県大泉町)が太田国際貨物ターミナル(OICT、太田市)の株式を取得することで合意した、と発表した。航空貨物や海上貨物を取り扱う太田国際貨物ターミナルを買収することで輸出入業に参入し、一貫物流業務の領域を自社グループで拡大する。

太田国際貨物ターミナルは、太田市で2万7400件もの通関実績があることに着目した地元企業による協議会をベースに、太田市、太田商工会議所などの公的機関が資本金の32%を出資する形で、99年5月に第三セクター法人として設立。開業に際しては群馬県と太田市が資金提供し、2000年3月に第一倉庫(第一保税蔵置場)と関連施設を完成、4棟の倉庫を稼働させた。

13年4月には、市内緑町に海上コンテナ貨物を専門に取り扱いう海上コンテナターミナルを竣工するなど順調に事業を拡大しているようにみられたが、20年3月期の決算で最終赤字に転落。3月末には当時の総務部長が給与を水増しし着服していたとして懲戒解雇されるなど、事業不振と不祥事が重なり、6月の株主総会で民間企業への事業譲渡方針を決めていた。