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2021年6月に本格稼働

小西医療器、全RFID管理の医療材料物流拠点完成

2020年12月10日 (木)

メディカルシップヘルスケアホールディングスは10日、グループ会社の小西医療器(大阪市中央区)が、すべての医療材料をRFIDタグで管理し、出荷オペレーションを自動化した物流拠点「大阪ソリューションセンター」を大阪府門真市で竣工した、と発表した。これから実運用試験を始め、2021年6月の本格稼働を目指す。

▲無人搬送車(AGV)

小西医療器は、同センターに自動ラック倉庫や無人搬送車(AGV)、ラベル貼付ロボットなどの自動化設備を導入し、関西一円の配送ニーズに迅速かつ正確に対応する体制を整備。従来の人手によるオペレーションを自動化・省力化することで作業員の負担を削減し、大幅な在庫効率の向上と生産性の向上を実現する。ピッキング作業を機械に任せることで、医療材料を清潔な状態に保つことができるため、新型コロナウイルスなどの感染症対策としても有効だという。

▲コンベア一体型自動貼付ロボ

また、すべての医療材料をRFIDタグ技術で管理する取り組みは、医療材料物流倉庫として国内初。通常は、箱単位で納入される医療材料を顧客の求めに応じて物流倉庫で小分けにするが、新倉庫では、小分け単位でRFIDタグによる管理を行う。これにより、倉庫内のオペレーションを効率化するだけでなく、納品先施設内でも簡単かつ正確に在庫管理できるようになる。

このほか、シップヘルスケアホールディングスグループ内で、統一されたマスターのデータ管理が可能となるため、医療材料の入荷からその医療材料が使用されるまでのモノの動きを、同倉庫を起点として紐づけることが可能となる。

将来的には、RFIDタグから収集したビッグデータを活用することで、医療材料のトレーサビリティを実現するほか、医療機関で各治療にかかる原価の管理にも寄与する計画だという。

■大阪ソリューションセンターの概要
所在地:大阪府門真市松生町4-6
敷地面積:5682.61平方メートル
延床面積:1万253.83平方メートル
立体自動倉庫面積:1747.09平方メートル
構造:鉄骨造地上5階(倉庫部分4階まで)
着工:2020年2月
竣工:2020年12月10日
実運用試験:2020年12月-21年2月
部分稼働開始:2021年3月
内覧会:2021年3月下旬-4月上旬
本格稼働:2021年6月