印貨物鉄道｢DMC｣の西回廊が部分開通、運行開始

（出所：日本工営）

ロジスティクス日本工営は27日、同社が手がけるインドの貨物専用鉄道「DFC」の西回廊プロジェクトが部分開通し、運行が開始されたと発表した。

DFC西回廊プロジェクトは1500キロにおよぶデリー・ムンバイ間をつなぐ鉄道で、日本工営は2006年からプロジェクトを支援するコンサルタントの幹事会社として、事業化に向けた調査、土木・軌道、信号・通信・電力システム関連、車両調達、車両基地など複数の契約パッケージごとの基本設計・入札・工事契約までの手続き、工事段階での施工監理など、総合的に携わってきた。

事業は2段階で整備しており、日本工営は第1段階の914キロのプロジェクトマネジメントコンサルタント幹事会社として施工監理業務に従事。今回、部分開通したエリアは、レワリ（ハリヤナ州）とマダル（ラジャスタン州）を結ぶ第1工区306キロとなっており、広軌電化鉄道で、海上コンテナを2段積みで輸送するものとしては世界初。

列車保安システムは世界最高水準の欧州列車制御システム規格に準拠し、自動列車制御システムなどの最新技術を導入した。

DFC西回廊は23年の全線開通を目指しており、完成すればデリー・ムンバイ間の輸送時間は、これまでの3日から1日へと大幅に短縮される。

（出所：日本工営）