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山九、港湾・国際・構内作業の回復見込む

2021年1月29日 (金)

財務・人事山九が1月29日に発表した2020年4-12月期(2021年3月期第3四半期)決算は、売上高4007億円(前年同期比6.2%減)、営業利益262億円(13.6%減)と減収減益だった。

物流事業のうち、港湾部門は新規航路獲得でコンテナ取扱量が増加したものの、輸出取扱量の完全な回復には至らず、在来船荷役や梱包作業、船舶代理店取り扱いなどの作業減少によって減収。

国際物流部門は、海外のプロジェクト関連輸送の増加や航空貨物の緊急輸送があったものの、新型コロナウイルスの影響で国内外の輸出入取扱量と、中東の化成品輸出作業が回復に至らなかった。

一般物流では、中国で倉庫・輸配送作業が引き続き回復した一方、国内の事務所移転作業や製品・原材料輸送作業の構内作業が減少した。

機工事業は、保全作業が増収増益だったが、設備工事の減益要因が大きく、全体では減収減益となった。

今後の見通しについては、機工事業で大型定期修理工事の順調な推移が見込めるほか、物流事業でも港湾・国際・構内作業の取扱量回復と、生産・出荷量の回復が見込めるとして、通期の売上高予想を5310億円(前期比6.8%減)、営業利益を320億円(20.7%減)、最終利益を220億円(14.1%減)にそれぞれ上方修正した。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/3Q21/3/中間21/3/1Q20/3/通期
売上高400,654 [-6.2%]269,550 [-5.4%]137,484 [-2.5%]569,461 [-0.5%]
営業利益26,236 [-13.6%]17,464 [-9%]9,130 [-3.9%]40,374 [2.9%]
最終利益18,363 [-5.1%]11,022 [-13.4%]4,765 [-25.1%]25,619 [-6.7%]
売上高営業利益率6.5%6.5%6.6%7.1%