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ヤマトHD、「デジタルアカデミー」で人材育成

2021年3月17日 (水)

ロジスティクスヤマトホールディングスは17日、経営層を含む社員のデジタルリテラシーの底上げと、デジタル人材の早期育成を図るための教育プログラム「Yamato Digital Academy」(ヤマト・デジタル・アカデミー)を2021年度から開始すると発表した。全社を挙げて「データ・ドリブン経営」(データの収集・分析により経営戦略などを決定する経営手法)の実現を推進するという。

同社グループは1月29日に発表した中期経営計画の重点施策の一つとして、「運創業を支える人事戦略の推進」を標ぼうしており、中でも未来を担うデジタル人材の育成に本腰を入れる。まずはヤマト運輸の社員を対象に、異なる3種の研修カリキュラムを提供。その後は順次グループ各社へと展開し、3年間で1000名規模の受講をめざす。

「経営層向けカリキュラム」では、データ・ドリブン経営への転換を牽引する経営層と経営幹部候補者が、DXに必要な経営資源の分析とリスクへの見識を高める。正しいビジネス判断を可能にするためのプログラムなどで構成するとしている。

DX人材の集まりである「デジタル機能本部」向けの「DX育成カリキュラム」では、新規ビジネスの立ち上げに向けたプログラムを提供する。ITスキルを高めるだけでなく、理念研修や全社オペレーション研修などを通じて他部門が手がける事業を理解し、ITを駆使した事業創出を目指す。

「全社員向けカリキュラム」は基礎的なDX研修や、デジタルデータの活用プログラムで構成。ヤマト運輸の各事業本部、各機能本部、コーポレート部門のリーダーなどから受講を開始し、研修受講後はデジタル機能本部や各本部などでDX推進担当者を務める。ヤマト運輸の各主管支店のスタッフは、デジタル機能本部から提供されるデータを活用するための研修を受講する。