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日本郵船・長澤社長、ESGは「経営のど真ん中」

2021年4月1日 (木)

ロジスティクス日本郵船は4月1日、2021年度の入社式を行い、長澤仁志社長が新入社員51人(陸上職29人・海技者22人)に向けてあいさつした。要旨は以下の通り。

■長澤仁志社長のあいさつ(要旨)

▲あいさつの様子(出所:日本郵船)

当社グループの基本理念は「ブリンギング・バリュー・トゥ・ライフ」で、「モノ運び」を通じて世界経済の発展や人々の生活の向上に貢献しようという意味だ。新型コロナウイルス感染症により、世界中が大混乱に陥っても、我々は体を張って医療物資や生活必需品を世界中に届けた。グループの事業が人々の生活に必要であるということを誇りに思い、その誇りを胸に社会人生活をスタートしてほしい。

当社は三菱グループの源流企業の一つで、今年で創業136周年を迎える。長きにわたって存続できているのは、その時代ごとに変化する社会からの要請に応えてきたからだと考えている。設立には、明治時代の著名な実業家である岩崎彌太郎や渋沢栄一が深く関与しているが、当時の「日本の国際的地位の向上」という社会要請に対しては、外航航路を切り開くことで貢献した。戦後は、日本の高度経済成長を貿易の面で支える大変重要な役割を担ってきた。

現在、企業が社会から求められている要請の一つとして、2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)がある。この達成のための手段として、当社は「ESG経営」(環境・社会・ガバナンスに配慮した経営)を定義し、経営戦略のど真ん中に据え置くこととした。地球規模の課題に真正面から取り組み、力を合わせて日本郵船グループを成長させたいと思っている。