サービス・商品豊田自動織機の物流機器部門であるトヨタL&Fカンパニーは5日、吊り下げ式の高速仕分けシステム「ポケットソーター」と立体式仕分けシステム「シュアソート」を国内市場に投入し、5月から販売を開始すると発表した。

▲吊り下げ式高速仕分けシステム「Pocket Sorter」(出所:豊田自動織機)
ポケットソーターはオランダに本社を構えるマテハンメーカーが開発した仕組みで、建屋の上部空間を利用し、さまざまな商品の保管、仕分け、順立て出庫を実現するシステム。
レールに吊り下げられたポケットに商品を投入するシンプルな構造が特徴で、1個あたりの最大重量は3.5キロ。天井空間を利用するため、床面をほかの作業エリアに活用できる利点がある。主に通販、アパレル、小売業の利用を想定する。

▲立体式仕分けシステム「Sure Sort」(出所:豊田自動織機)
シュアソートは多様な形状の商品を「高速で移動する搬送ロボット」で仕分けするシステム。コンベアに最大重量2.27キロまでの商品を置くだけで、搬送ロボットが自動で仕分け作業を行う。
取扱個数は毎時2400個となっており、人手を中心とする従来の作業に比べ、5倍の生産性を持つ。コンパクトな立体構造で、14メートル×3.5メートルから設置できるため、平面構造の仕分けシステムに比べて3分の1のスペースに設置できる。主に通販、アパレル、薬品・化粧品などの利用を想定している。
同社は4月6日に「トヨタL&Fカスタマーズセンター東京」をリニューアルし、これらの最新物流機器を展示する。