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JR貨物、コロナと災害響き20年度輸送実績8.6%減

2021年4月14日 (水)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は14日、新型コロナウイルスの流行に伴う需要低迷と北日本や日本海側の暴風雪で断続的に津軽線などが不通となったのが影響し、2020年度の輸送実績が19年度を8.6%下回ったと発表した。内訳はコンテナ貨物が9.3%減、車扱貨物は7.1%減。

20年度は新型コロナウイルスの影響で年度を通じた需要低迷のほか、7月豪雨による熊本-鹿児島間の長期不通、北日本・日本海側地区を中心とした暴風雪に伴う津軽線などの断続的不通の影響が大きく、積み合わせ貨物とエコ関連物資を除くすべての品目で、前年実績を下回った。

紙・パルプが販売不振に伴う生産調整の継続で大幅減となったほか、食料工業品は清涼飲料水・ビール類の全国的な販売不振や生産拠点の変更などもあり低調に推移。タイヤ用・製紙用樹脂などの需要低迷を受けた化学工業品・化学薬品、自動車販売台数の減少を受けた自動車部品が前年を下回った。一方、積み合わせ貨物はモーダルシフトの進展、巣ごもり需要によるECの拡大を受けて堅調に推移、エコ関連物資は焼却灰などの輸送が順調で前年を上回った。

3月単月実績は前年同月比1.7%減。内訳はコンテナ貨物が前年同月比1.5%減、車扱貨物は97.7%だった。