財務・人事日本通運が4月28日に発表した2021年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比0.1%減の2兆791億円で微減となった一方、第3四半期にプラスに転じた営業利益は31.9%増の781億円と大幅に増加した。当期最終利益は3.22倍の561億円となった。
エリア別ではコロナ禍により日本・米州・欧州が減収となったものの、このうち日本と欧州はコスト削減により増益に。東アジアと南アジア・オセアニアは増収増益となった。警備輸送・重量品建設・物流サポートはいずれも減収となったものの、このうち物流サポートはコスト削減に努め増益となった。
なお、最終利益の大幅増は連結子会社の日通商事のリース事業を吸収分割により日通リース&ファイナンスに承継し、同社の株式の一部を譲渡した売却益によるもの。
同社は21年度から、決算期を現在の3月31日から12月31日に変更。21年12月期は4月から12月までの9か月のみとなる。9か月間の売上高は1兆5600億円、営業利益は560億円、最終利益は390億円を予想する。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/通期 [前年同期比] | 21/3/3Q [前年同期比] | 21/3/中間 [前年同期比] | 21/3/1Q [前年同期比] | |
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売上高 | 2,079,195 [-0.1%] | 1,498,723 [-4.3%] | 964,464 [-7.2%] | 472,033 [-9.2%] |
営業利益 | 78,100 [31.9%] | 49,064 [8.9%] | 20,875 [-28.3%] | 4,477 [-57.9%] |
最終利益 | 56,102 [222.3%] | 44,103 [41%] | 23,077 [21.4%] | 9,608 [32%] |
売上高営業利益率 | 3.8% | 3.3% | 2.2% | 0.9% |