財務・人事三菱倉庫が4月30日に発表した2021年3月期連結業績は、売上高2137億円(前年同期比6.7%減)、営業利益117億円(3.8%減)、最終利益391億円(3.3倍)となった。
通年でコロナ禍の影響を受けたものの、販管費の削減などにより営業利益の減少は第3四半期までと比べて小幅にとどめた。最終利益の大幅な増加は、名古屋駅近くの不動産事業用地の一部譲渡などにより、特別利益を計上したことによるもの。
物流事業の売上高は1793億円(5.5%減)で、営業利益は72億円(0.7%増)。倉庫・陸上運送・港湾運送・国際運送取扱の各事業で貨物取扱量が減少したが、それに伴い作業運送委託費が減少したほか、人件費・修繕費などの削減により、わずかながらも増益となった。
なお、今期の売上高は2270億円(6.2%増)、営業利益は126億円(7.4%増)、最終利益は133億円(66%減)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/通期 [前年同期比] | 21/3/3Q [前年同期比] | 21/3/中間 [前年同期比] | 21/3/1Q [前年同期比] | |
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売上高 | 213,729 [-6.7%] | 154,823 [-9.3%] | 101,388 [-11.8%] | 50,276 [-13.1%] |
営業利益 | 11,735 [-3.8%] | 7,814 [-21.2%] | 4,495 [-32%] | 2,215 [-32.2%] |
最終利益 | 39,160 [230.4%] | 32,829 [220.5%] | 30,416 [338%] | 1,629 [-46%] |
売上高営業利益率 | 5.5% | 5.0% | 4.4% | 4.4% |