サービス・商品ビットストロング(東京都港区)は17日、冷蔵庫の庫内温度を遠隔でモニターできる計測機器「U-COOL」をことし9月に発売すると発表した。低温輸送貨物が増加するなかで、サプライチェーンにおける温度管理の重要性が高まっている。物流業界のこうしたニーズに対応できる製品として、注目を集めそうだ。
冷蔵庫やフリーザーの庫内温度をリアルタイムで監視。温度データや温度異常記録がロガー本体に30日間分が保存されるほか、4G携帯回線を介してサーバーに保存されるため、パソコンやスマートフォンからいつでも温度ログや温度異常履歴、位置情報などを確認できる。
倉庫での保管時に、自然災害による予期せぬ停電や冷蔵庫ドアの密閉不良、コンプレッサーの故障による庫内の温度上昇により、冷蔵保管物が廃棄されるケースも少なくない。リアルタイムで遠隔監視できることで、不測の事態へ素早い対応と保管荷物の安全管理につなげる。
同社は、今回の製品発売を契機として、24時間体制の温度管理モニターサービスの展開も視野に入れる。