調査・データ一五不動産情報サービス(東京都墨田区)はこのほど、物流施設の不動産市況に関するアンケート調査結果を発表した。「半年後の不動産価格」の見通しは「上昇」が67.9%を占め、半年前の調査時に比べて2.1ポイント減少したものの市場は強気で、「半年後の賃料水準の見通し」についても「上昇」が51.9%以上と半分以上を占めた。
半年後の不動産価格の見通しに関する設問では、「上昇」が67.9%(2.1ポイント減)、「横ばい」が30.9%(3.4ポイント増)、「下落」が1.2%(1.3ポイント減)となり、横ばいの構成比が増加した一方、上昇と下落が減少した。同社は「上昇の構成比がやや減少したが、大勢に大きな変化はなく、不動産価格は依然として強気の見通しが支配的」とコメントしている。
半年後の賃料水準の見通しについては、上昇が51.9%(5.6ポイント減)で最多、横ばいが46.9%(5.7ポイント増)、下落が1.2%(0.1ポイント減)とで、同様に横ばいの構成比が増加。「上昇」が前回調査から若干減少したものの、過半数の回答者が賃料の見通しに依然として強気だった。
なお、1年前の20年7月の調査では、新型コロナウイルスの影響を懸念して不動産価格・賃料ともに強気の見通しが一時的に後退したが、前回調査からは上昇傾向への回帰が鮮明となっている。