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岩谷産業など日豪6社、グリーン液化水素SC構築へ

2021年9月16日 (木)

環境・CSR岩谷産業、川崎重工業、関西電力、丸紅の4社は15日、豪州のエネルギー企業のスタンウェル社とAPTマネージメント・サービス社の2社とともに、豪州で再生可能エネルギー由来の「グリーン液化水素」を製造して、日本に輸出するプロジェクトに関する覚書を締結した。事業化に向けた調査を共同で実施する。

岩谷産業とスタンウェル社が2019年に開始していた調査結果を踏まえて、事業化に向けた検討を本格化させる。調査では、主にグリーン水素の製造技術や、水素を液化するプラントの建設、運搬船の建造、環境アセスメントや商用化モデルの検討を進める。

製造拠点はクイーンズランド州グラッドストン地区に設け、26年からの事業開始を目指す考え。当初は1日当たり100トン以上の液化水素を製造し、31年以降は1日800トン以上に引き上げる。現在の日本における1日の液化水素生産量は最大30トンにとどまる。

製造過程で二酸化炭素が排出されないグリーン液化水素については、地球温暖化の観点に加えて、日本のエネルギーセキュリティーの面でも重要性が高い。なお、6社は日本への輸出用だけでなく、豪州国内に向けてもグリーン水素の供給を検討する。