世界パレット市場、26年まで年5％で拡大と予測

調査・データグローバルインフォメーション（川崎市麻生区）は6日、世界のパレット市場は2020年に76億個に達し、26年までに年4.8％のペースで拡大するとの予測を明らかにした。

物流現場を中心に、あらゆる荷物をフロントローダーやフォークリフトを使ってある場所から別の場所へ運ぶのに役立つ水平なプラットフォームであるパレットは、商品を積み重ねるための最も一般的な土台の一つだ。木材やプラスチック、金属など用途に応じてさまざまな素材で製造され、プラスチックの包装材やダンボール箱などに比べて強度が高く重いものを積んでも壊れない特性から、パレットは世界中の多くのメーカーや商材の出荷者に広く使用されている。

スマートフォンやインターネットの普及、電子商取引の拡大に伴い、物流サービスへの需要が高まっており、世界のパレット市場の成長を牽引する。急速な都市化や工業化に伴い、消費者の所得水準が上昇し、住宅やインフラへの支出が増加していることも、世界的にパレットの需要を押し上げる要因になっている。メーカーもこうした需要を背景に、研究開発活動に投資するなど、パレット製造における技術革新が進んでいる。