調査・データグローバルインフォメーション(川崎市麻生区)は8日、世界のパレットコンテナ市場の動向をまとめた、米調査会社グローバルインダストリーアナリストの市場調査レポート「パレットコンテナの世界市場」の販売を開始した。同市場の規模は2024年に11億ドルに達したと推定され、30年には16億ドル規模にまで拡大すると見られる。この間の年平均成長率(CAGR)は5.5%を見込んでいる。
分野別にみると、自動車はCAGRが5.0%となり、30年には6億7610万ドル規模に達する。小売分野は30年までに年平均6.7%成長すると推定している。
地域別では、米国の同市場は24年に2億9830万ドルとなった。中国は30年までのCAGRを8.7%と見込み、2030年までに3億4150万米ドルの市場規模に達すると予測している。日本のCAGRは3.1%、カナダは4.4%と見込み、ドイツも年平均3.8%の成長が期待できるとした。
自動車や小売、農業などの業界では、世界的なサプライチェーンが複雑化しているため、パレットコンテナのような耐久性があり効率的な輸送方法への需要が高まっている。リアルタイムの追跡機能を備えた折りたたみ式コンテナやスマートコンテナの開発も進み、コンテナの用途は広がり、コスト効率も向上している。また、環境規制や消費者の環境意識の高まりで、より持続可能性が重視されるようになり、再利用可能でリサイクル可能なパレットコンテナへの関心も高い。さらに、EC(電子商取引)の広がりが、市場の拡大を後押ししている。
レポートでは、今後もサプライチェーンが進化を続け、効率性やコスト削減、持続可能性を優先する流れが強まるにつれ、パレットコンテナの需要は着実に伸びていくと予想している。
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