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SIP地域物流協、中ロットパレ共同輸送目指す

2021年10月8日 (金)

(出所:SIP地域物流ネットワーク化推進協議会)

行政・団体内閣府が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)のうち物流需給オープンプラットフォームなどを活用して地域物流モデルの社会実装を目指すSIP地域物流ネットワーク化推進協議会(事務局=セイノー物流サービス)は、今月5日に設立発起人会を開催した。

座長には小野塚征志氏(ローランド・ベルガーパートナー)が就任、東京大学先端科学技術研究センター教授の西成活裕氏が運営委員長に就いた。

設立発起人会では代表研究機関として事務局を務めるセイノー情報サービスの鳥居保徳社長が「まずは地域の中堅・中小企業での企業間の連携・協働による持続可能な地域物流を実現するため、中ロット貨物パレット共同輸配送の構築、普及、啓蒙を目指す」とあいさつ。

鳥居氏は中ロット貨物パレット共同輸配送について「業種業態を越えた共同輸配送により、自社や同業者だけでは達成できないトラック輸送の積載率、運行効率の向上を図る」と、その趣旨を説明し、トラックドライバー不足で懸念される輸送力低下の解消、ドライバーの働き方改革・待遇改善の促進——につなげたい考えを示した。

このほか、設立発起人会では「荷主企業と運送事業者との協働を促す枠組みを創設する」との考えを表明。具体的な活動内容として「業種業態を越えた共同輸配送による物流の効率化」「地域物流における共同輸配送ネットワークの構築」「JV(共同出資体)の前駆体の組成」「商流情報(納期回答情報)を活用した物量予測(フォーキャスト)による計画的な輸送リソースの確保」「運送依頼者に対する日付調整(ネゴシエーション)による輸配送物量の山崩し」などを挙げた。