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スキャンディット、独自技術でピッキング効率化

2021年10月27日 (水)

サービス・商品スキャンディット(東京都渋谷区)は27日、独自のコンピュータビジョン技術と機械学習を駆使したプラットフォーム「Scandit Barcode Scanner(スキャンディットバーコードスキャナ) SDK」と「MatrixScan(マトリックススキャン) AR」を搭載したスマートフォンアプリを、関東でディスカウント店舗を展開するオーケー(横浜市西区)に提供したと発表した。オーケーは今回のシステム導入で、10月に開業したネットスーパーにおけるピッキング業務の効率化を図る。

スキャンディットとオーケーはことし2月、「Scandit Barcode Scanner SDK」と「MatrixScan AR」を搭載したスマートフォンをオーケーの全店舗に配布し、店舗スタッフの負荷軽減とオペレーションの高度化に向けて協業していく方針を明らかにしていた。今回の取り組みは協業の最初の事例となる。

オーケーは、ネットスーパーの運用設計段階で紙のリストを使ったピッキングを予定していた。しかし実証実験の結果、目視確認ではワインや乳製品などパッケージが似ている商品はピッキングに時間がかかり、ミスも起こりやすいことが判明。複数のバーコードリーダーを比較検討した結果、読み取りの速さと精度の高さでスキャンディットのシステムの導入を決めた。

ピッキングアプリは、紙のリストを使ったピッキングでは1商品あたり5秒かかっていたところをアプリでは2秒に短縮。ピッキングミスも6%がほぼ0%にまで削減されることを確認した。

ピッキング業務の効率化は、ネットスーパーの運営における物流業務の課題の一つ。スキャンディットは、今回のオーケーへのシステム導入を契機として、さらに物流作業の効率化に向けたビジネスの拡大を図っていく方針だ。