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西鉄、物流業が好調で通期業績を上方修正

2021年11月10日 (水)

(出所:西日本鉄道)

財務・人事西日本鉄道は10日、2022年3月期の通期連結業績予想を上方修正すると発表した。ことし5月13日公表の前回予想数値について、営業収益を3525億円から3904億円に引き上げた。営業利益50億円、経常利益50億円、親会社株主に帰属する当期純利益25億円の予想数値は据え置いた。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出などにより、鉄道事業およびバス事業での旅客人員の回復やホテル事業での稼働の回復が当初の想定より遅れている一方で、国際物流事業における輸出入取扱高の増加などで、営業収益は前回公表を上回る見込みであることから、通期の営業収益予想を上方修正した。

物流業セグメントでは、通期の営業収益を1084億円から1475億円に、営業利益を32億円から71億円に上方修正。新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞から脱却し景気回復が顕著な米国や中国、さらに経済成長が著しい東南アジアにおける取扱貨物量の増加で好調を維持しており、他のセグメントの低迷を補う構図となっている。

なお、各利益の予想数値については、原油など資材価格の動向が不透明であることから、前回公表を据え置いた。

こうした経営状況を踏まえて、2022年3月期の配当予想も修正。第2四半期末の配当を1株あたり12円50銭としたほか、期末予想も12円50銭とした。年間配当は25円となる。前回予想では配当額は未定としていた。