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楽天、3Q業績は既存事業の成長で増収増益に

2021年11月11日 (木)

(出所:楽天)

財務・人事楽天グループは11日、2021年12月期第3四半期連結決算を発表した。第3四半期(7月から9月まで)における国内EC(電子商取引)の売上収益は前年同期比13.3%増の1685億300万円、営業利益は同39.0%増の214億2900万円で増収増益となった。

前年同期は新型コロナウイルス感染拡大に伴うEC需要拡大や旅行需要喚起策「GoToトラベルキャンペーン」による押し上げ効果があったものの、今期はさらに増収を達成するなど堅調に推移。営業利益は、既存事業の成長に加えて物流事業をJP楽天ロジスティクスに承継したことなどが奏功し増加した。

営業利益の増減を分析すると、楽天市場や楽天トラベルなどマーケットプレイスビジネスの成長で30億円、物流事業のJP楽天ロジスティクスへの継承により物流関連投資・費用として36億円の増益効果があった。国内ECマーケットプレイスビジネスの営業利益は前年同期比10.6%増加した。

こうした結果、第3四半期累計連結決算におけるインターネットサービス事業の売上収益は、前年同期比15.6%増の7022億4800万円、営業利益は同13.0倍の834億100万円だった。

楽天グループは今後、ECをはじめとした国内インターネットサービスについて、ロイヤルカスタマーの醸成や新規顧客の獲得、クロスユースの促進に加えて、ECプラットフォーム拡大に向けた楽天エコシステムのオープン化戦略に取り組む。データやAI(人工知能)の活用を通じた新市場の創造で、流通総額や売上収益の成長を目指す。通期の業績予想数値は公表していない。