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日本通運、国際貨物伸長で通期予想を上方修正

2021年11月12日 (金)

(イメージ)

財務・人事日本通運は12日、2021年12月期の通期(4月から12月までの9か月間)連結業績予想を上方修正すると発表した。ことし8月13日公表の前回予想数値について、売上高を1兆6500億円から1兆6800億円に、営業利益を560億円から570億円に、経常利益を580億円から590億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を390億円から450億円にそれぞれ引き上げた。

日本通運は2021年度より決算期を3月31日から12月31日に変更。今期は9か月間のみの変則的な決算となる。

売上高は、国内貨物の荷動きが低調ながら国際貨物の輸送需要が想定以上に伸長。営業・経常利益は、国際貨物の輸送需要の伸長により海外子会社の業績が前回予想を上回ると見込んだ。連結の親会社株主に帰属する当期純利益は、第2四半期連結累計期間における政策保有株式の売却実施による特別利益の計上を踏まえた。新型コロナウイルス感染症拡大による当社グループの事業への影響は「限定的」とした。

12日発表した2021年12月期第2四半期(4月から9月まで)累計連結決算は、売上高が1兆1042億1900万円、営業利益が363億円、経常利益が406億6200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が306億1900万円だった。

決算期変更により、前年同期比の公表は見送る。今期の第2四半期累計期間(連結)は、航空輸送や海運輸送を中心とした国際貨物の輸送需要が伸長し、いずれの事業も好調に推移し、通期連結業績の上方修正につなげた。

日本通運個別の第2四半期累計の売上高(鉄道コンテナは取扱基数)を前年同期と比較すると、鉄道コンテナは8月から9月にかけての大雨による貨物列車の運休の影響などで3.1%減の69万4863基。海運輸出は85.4%増の446億8100万円。欧州や北米の伸びが顕著だった。航空輸出は2.2倍の936億7300万円で、北米が3.5倍と大幅に増えた。