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カネカ、マイナス60度以下の定温輸送を実現

2022年1月11日 (火)

メディカルカネカは6日、新たに開発した潜熱蓄熱材と定温輸送パッケージの組み合わせにより、マイナス60度以下の定温輸送を実現したと発表した。マイナス60度以下の低温帯での輸送ではドライアイスを用いるのが主流だが、カーボンニュートラルの観点から代替品のニーズが高まっており、同社はドライアイスの代替製品としての活用を呼びかけている。

▲定温輸送パッケージTACPack Premium(出所:カネカ、クリックで拡大)

同社が開発した「PATTHERMO(パッサーモ)CV-70」と称した潜熱蓄熱材は、ドライアイスより低いマイナス70度で融解するため、60度以下の低温にも対応できる。CO2排出量の低減に寄与するだけなく、繰り返し使用も可能で、輸送コストの削減にもつながる。すでに新型コロナウイルスワクチンの接種施設への輸送に使用されている定温輸送パッケージ「TACPack(タックパック)Premium」と組み合わせることにより、今回の定温輸送が可能となった。

冷凍温度帯での輸送が必要となる再生医療やバイオ医薬品の拡大など、医薬品物流における適切な温度管理の重要性は高まっている。同社は「今後も温度管理ソリューションの提供を通じ、医療や生活の質の向上、カーボンニュートラル社会の構築に貢献していく」としている。