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カネカが北海道に医療機器の新工場、100億円投資

2022年1月24日 (月)

(イメージ)

メディカルカネカは24日、北海道の苫小牧東部産業地域に医療機器の工場新設を決定したと発表した。投資金額は100億円。2024年5月の稼働を予定している。

新工場は、製造プロセスの自動化・高度化による生産性の高いスマート工場とし、世界の旺盛な需要に対応してグローバルな事業拡大を加速する。

カネカが当地で生産を予定している医療機器は、米国での適応拡大や2021年に発売した新製品の投入が奏功し、着実に販売が伸びている。血中の悪玉コレステロールを選択的に除去する「リポソーバー」は、欧米を中心に今後も堅調な需要の伸長を見通しているほか、新規の「レオカーナ」は、重症化した閉塞性動脈硬化症(ASO)に対する新たな治療法として市場から高い評価を受けている。

カネカは今後、潜在患者数の多い米国や中国などで需要の急拡大が見込まれることから、今回の工場新設による供給基盤の確保により飛躍的な事業拡大を図る狙いだ。

▲新工場のイメージ(出所:カネカ)

新工場を建設する苫小牧東部地域は、陸・海・空路の利便性が高い物流の要衝に位置し、各種インフラが整備された日本有数の工業団地だ。新工場にはカネカの太陽電池を設置し「ゼロエネルギーファクトリー」を目指す。カネカは、今回取得した事業用地をメディカル領域以外の事業拠点としても積極的に活用していく方針だ。