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米不動産開発C&W、奈良にマルチ型物流施設を着工

2022年1月25日 (火)

拠点・施設グローバル不動産総合サービスの米クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は25日、マルチテナント型物流施設「LF奈良」(奈良県安堵町)の建築工事に着手したと発表した。

(出所:C&W)

LF奈良は奈良県で初めてのマルチテナント型先進的物流施設。ダブルランプウェイを整備し45フィートコンテナ車が直接各階に接車できるのが特徴で、効率的な物流オペレーションの構築に配慮した。

最大16テナントが入居可能で、最小で6600平方メートルから最大2万6400平方メートルまで活用できる仕様としており、多様なテナントニーズに対応。共用部にはカフェテリア、休憩室、売店などを設けて、施設利用者に便利で快適な環境を提供する。

立地面における優位性も特徴だ。西名阪自動車道「大和まほろばスマートインターチェンジ」「法隆寺インターチェンジ」を経由して関西や東海地方へのアクセスが容易で、奈良県内だけでなく広域配送拠点としても活用できるのが強みだ。

▲LF奈良の広域周辺図(クリックで拡大、出所:C&W)

周辺は奈良県最⼤の⼯業団地「昭和⼯業団地」を中⼼とする産業集積エリア。30分圏内に46万人の労働人口を抱えることから、雇用確保の観点からも優位性が高い。

施設の環境対応については、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」のAランク認証をはじめ、建築物省エネルギー性能表示制度「BELS5スター」、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスに限りなく近い建築物を示す「ZEB Ready」認証の取得を予定。太陽光発電事業者による屋根への太陽光発電設備の設置や、24時間対応の非常用発電機を備えるなど、事業用不動産におけるサステナビリティを意識した対応としている。

LF奈良の概要
所在地:奈良県安堵町岡崎279-1外
敷地面積:5万8000平方メートル
延床面積:12万4000平方メートル
構造:鉄骨造、地上4階建て
着工:2021年12月
工事完了予定:2023年3月
設計・施工:大林組

■LF奈良開発プロジェクト動画(出所:C&W)