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米フェデックス、AI搭載仕分けロボを中国に導入

2022年1月27日 (木)

国際米フェデックス・コーポレーショングループのフェデックスエクスプレスは26日、物流向けロボティクスソリューションプロバイダーのDorabot(ドラボット)との協力により、AI(人工知能)を搭載したインテリジェント仕分けロボット「DoraSorter」(ドラソーター)を中国に導入したと発表した。

ドラソーターは、EC(電子商取引)関連の荷物の増加に対応するため、フェデックスの輸送業務のデジタル化と、スマートな物流ネットワークの構築を推進。

フェデックスはドラソーターを、中国で初めて広州のフェデックス中国南部EC貨物仕分けセンターに配備。ドラソーターは、中国南部のEC関連顧客向けの小型輸出入貨物を対象とした業務で活用している。フェデックスとドラボットは、業務要件に基づくロボットの調整とさらなる応用に向けた検討を進めていく。

(イメージ)

ドラソーターは、40平方メートルの広さで10キロまでの荷物を運ぶ能力を持ち、同時に100か所以上の仕向地の仕分けをカバーできる。さらにコンベヤーベルトとシームレスに連携できる引き出し形状のグリッパーを搭載。 荷物をスキャンして仕向地の情報を判読するバーコードリーダーを装着しており、ロボットはグリッパーでコンベヤーベルトから荷物を受け取り、目的地のスロットに荷物を移動させることができる。

フェデックスは、消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染拡大によるECサービスの急速な普及によりひっ迫する物流現場の業務効率化を支援する取り組みとして、こうしたロボットをはじめとする施設業務の自動化につながる投資を積極的に推進することで、成長市場における新規ビジネス機会の獲得につなげる狙いだ。