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鴻池運輸、コロナ禍からの回復顕著で通期上方修正

2022年2月9日 (水)

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財務・人事鴻池運輸は9日、2022年3月期の通期連結業績予想を修正したと発表した。2021年11月12日公表の前回予想について、売上高を2880億円から2980億円に、営業利益を84億円から95億円に、経常利益を90億円から107億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を49億円から63億円に上方修正した。

新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞からの回復傾向が国内外の各拠点でみられるほか、要員の配置転換など業務効率化を推進したことにより、前回発表予想を上回る水準で業績が推移すると判断した。

通期連結業績予想の修正に伴い、2022年3月期の配当予想も変更。期末配当について、1株あたり13円から18円に引き上げる。第2四半期末の11円と合わせて、年間配当は29円となる。

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同日発表した2022年3月期第3四半期累計連結決算は、売上高が前年同期比1.7%増の2232億5500万円、営業利益が2.3倍の85億2300万円、経常利益が21.2%増の96億6100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が43.6%増の71億1100万円となり、第3四半期では3年ぶりの増収増益だった。

複合ソリューション事業は、前期の新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞からの回復効果や、新設の流通センターの寄与により取扱量が好転。鉄鋼関連は製造業・建材向けを中心に生産量が回復した。空港関連における貨物取扱業務の拡大や新規拠点の開設、要員の適正配置も積極的に推進した。

国内物流事業も、前年からの取扱量の回復や適正単価の収受、業務の徹底した効率化が奏功した。国際物流事業は、航空・海上貨物運賃の高止まりや輸出入取扱量の回復、中国や東南アジアにおける物流取扱量の改善などで全体として好調に推移した。