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川重、環境対応と荷役効率化を両立した運搬船完成

2022年3月16日 (水)

荷主川崎重工業は15日、中国遠洋海運集団と共同運営している大連中遠海運川崎船舶工程(DACKS、中国・大連市)において、ばら積運搬船「GLOBAL ROYAL」(グローバル・ロイヤル)を引き渡したと発表した。

船首楼付き平甲板型で、穀類や石炭、鉱石などの貨物を搭載可能な5つの船倉を有しているのが特徴。各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備することで、専用設備のない港湾でも荷役作業が可能となるなど、業務効率を高めた。

省燃費型の電子制御式ディーゼル主機関を搭載するとともに、推進効率の高い形状のプロペラ、川崎重工業が独自に開発したカワサキフィン付ラダーバルブやコントラフィン付セミダクトなどの推進性能に寄与する技術を採用。燃費を向上させるとともに、高い推進力を確保した。

川崎重工業は今回の新船完成を契機として、環境対応と効率的な海上輸送を両立した先端技術の活用による船舶の開発を推進していく。

■GLOBAL ROYALの概要

(出所:川崎重工業)

全長:199.90メートル
幅:32.25メートル
深さ:18.61メートル
満載喫水:13.00メートル
航海速力:14.5ノット
定員:25人
総トン数:3万4738トン
載貨重量:6万1211トン
貨物倉容積:7万7539立方メートル
船級:ロイド船級協会(LR)
船籍:パナマ