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UDトラックス、自社トラック改造で災害支援

2022年3月17日 (木)

(出所:UDトラックス)

環境・CSRUDトラックス(埼玉県上尾市)は16日、自社製品のトラックと従業員のマンパワーを活用した災害支援プログラムを始めたと発表した。地域や行政、非営利団体(NPO)とともに取り組む事業で、被災地に寄り添ったきめ細やかな支援で社会に貢献する。

本社がある上尾市では2019年に台風19号による荒川の氾濫が発生。避難者が一時1000人に迫るという自然災害を経験した。プログラムでは、避難所での子どもや女性、障害者らのプライバシー確保が課題と捉え、災害支援専用に2種類の車両を完成させた。

バンタイプの小型トラックを活用し、室内にエアコンや冷蔵庫、AED装置などを完備したほか、おむつの交換や授乳ができる個室も用意。さらに、ソーラー発電システムやディーゼル発電機、リチウムイオン蓄電器も搭載することで、複数の電源を確保して被災者への充電利用に応える。

▲(左から)バンタイプの小型トラックに個室オムツ交換台を設置、屋根全面にソーラー発電システムを搭載(出所:UDトラックス)

別の一台はボディタイプの小型トラックで、災害現場で土のうや被災した家財の運搬などでの活用を想定。重量物の搬出が多くなることを念頭に、荷物積み降ろし用の昇降装置やつり上げ装置として、テールゲートリフターやウインチを搭載している。

いずれの車両も公道走行が可能で、上尾市内での活動を想定する。運用結果を踏まえて今後、市外での活動も視野に入れる。