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キリン、工場にフォーク誘導・検品システム導入

2022年3月22日 (火)

サービス・商品キリングループロジスティクス(東京都中野区)は22日、キリンビール(同)と共同で、「フォーク誘導タブレット」「OCR(光学的文字認識)検品システム」の運用をキリンビール工場で始めたと発表した。トラックの構内滞留時間を年間で従来から10%削減する計画だ。

フォーク誘導タブレットの導入によりトラックドライバーの積み込み時間を短縮するほか、OCR検品システムの活用で積み込み時のトラックドライバーによる検品作業を省くことができる。こうしたICTの活用により、誤出荷防止に向けたさらなる取り組みを推進する。

キリングループロジスティクスはこれらの新システムを、キリンビールの仙台▽取手▽横浜▽名古屋▽滋賀▽神戸▽岡山▽福岡――の8工場で2021年より順次導入。このたび現場運用を開始した。

▲(左から)フォーク誘導タブレット、OCRハンディーターミナル読み取りイメージ(出所:キリングループロジスティクス)

工場の構内作業フォークリフトに取り付けられたフォーク誘導タブレットで、トラックの配車と同時に積み込む製品の情報をタブレットに表示。トラック到着後に紙の指示書をもとに製品を積み込んでいた作業をデジタル化することで、タブレット内容をフォークマンが確認してトラック到着前にあらかじめ積み込む製品をそろえることができ、積み込み時間を短縮できる。

OCR検品システムは、トラック到着前にフォークマンが「OCRハンディーターミナル」で製品情報を読み込み、検品を行う。トラック到着前に検品を終了できることから、トラックドライバーとフォークマンの業務効率化を実現。従来の目視確認ではなくハンディーターミナルで読み取ったデータを照合することで検品の精度が上がり、誤出荷防止にもつながる。

▲導入イメージ(出所:キリングループロジスティクス)