環境・CSR商船三井は29日、バイオテクノロジー開発を手がけるユーグレナと共同で、商船三井グループの商船三井フェリー(東京都千代田区)が運航するフェリー「さんふらわあ しれとこ」で、ユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料を使用した実証試験航海を茨城県大洗町の大洗港で実施したと発表した。
実証試験で活用した次世代バイオディーゼル燃料はバイオマス(生物資源)を原料とし、既存の船舶ディーゼルエンジンで使用できるのが特徴。燃焼段階で発生する二酸化炭素はバイオマス原料が成長過程で光合成によって吸収するため、排出量が実質的にゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献する。
商船三井グループは「商船三井グループ環境ビジョン2.1」において、2050年までにネットゼロ・エミッションの達成を目指し、地球環境問題の解決に取り組んでいる。こうした活動のなかで、日本をバイオ燃料先進国とすることを目指すユーグレナの「GREEN OIL JAPAN」(グリーン・オイル・ジャパン)宣言に賛同。今回の実証試験航海が実現した。
商船三井とユーグレナは今回の実証試験航海の実施を契機として、地球環境に配慮した活動を通して環境負荷低減に貢献することで持続可能な社会の実現に取り組んでいく。