ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

商船三井、バイオ燃料によるばら積み船の試験航行

2022年6月10日 (金)

環境・CSR商船三井は10日、グループの商船三井ドライバルク(東京都港区)が、中国総業(広島県福山市)から借りているパナマックス型ばら積み貨物船「C.S. OLIVE」を活用したバイオ燃料による試験航行を6月下旬にも実施すると発表した。

▲パナマックス型ばら積み貨物船「C.S. OLIVE」(出所:商船三井)

使用するバイオ燃料は、商船三井とChevron Singaporeとの間で既に燃料供給契約を締結している。C.S. OLIVEはシンガポール港で500トンのバイオ燃料を補油する予定だ。

今回使用するChevron Singaporeのバイオ燃料は、船舶の既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用できるのが特徴だ。原料には適合油以外に20%から24%の割合で廃食油を使用し、従来の化石燃料と比べ15%から20%の二酸化炭素の削減効果を期待できるという。

商船三井はバイオ燃料について、2021年6月に発表した「商船三井グループ環境ビジョン2.1」で化石燃料に替わる有効な代替燃料の一つと位置付けている。商船三井グループは今回の試験航行の実施を契機として、今後ともバイオ燃料の導入促進を積極的に行うとともに、海上輸送過程における温室効果ガス排出削減の目標を実現するため、クリーン代替燃料の導入を推進していく。