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遠州トラック、夜間人員対策で月額制ロボ導入

2022年4月6日 (水)

ロジスティクス遠州トラックはこのほど、プラスオートメーション(東京都港区)が提供する月額定額制ロボットサービスを活用し、食品卸向け夜間TC(通過型流通センター)に仕分けロボット「t-Sort」(tソート)を導入した。夜間帯の人手不足とベテラン作業者の確保難、作業者の身体的負担などの解決を目指す。

▲遠州トラックの夜間TCで稼働するtソート(出所:プラスオートメーション)

同拠点では、夜間帯に入庫した重量物商品を、ベテラン作業者が商品の文字列を参考にしながら卸売業者別に手仕分けし、翌朝に配送する工程を取っており、ベテラン作業者の引退や夜間帯の人手不足などで、作業者への身体的負担が高まることが課題となっていた。省人化へ踏み切ろうにも流通環境が素早く変化するなかで、投資判断の見極めが難しい状況が続いた。

これらの課題解決に即したサービスとして、遠州トラックはプラスオートメーションの月額定額制ロボットサービスを採用。運用面では、10キロを超える重量物の運搬・仕分けを複数のロボットが代替することで、現場の作業者への負担を減らすことができる。人材の確保については、同サービスに付帯する「+Hub」(プラスハブ)システムを通じ、ロボットが商品の文字列を自動認識して仕分けを簡略化することで、募集人材の条件の緩和に寄与する。省人化することで非接触・非対面化を加速させ、感染症対策も強化する。

刻々と変化する流通環境への対応も、サービス導入の決め手の一つとなった。投資不要の月額定額サブスクリプションサービスであることから、導入の際の障壁も低い。導入した後の状況変化や改善策にも柔軟に応じ、契約中は継続的にシステムアップデートを受けられるため、処理能力や使いやすさが改善されるほか、プラスハブを活用することで複数荷主の商品仕分けが容易になり、倉庫稼働率が向上することで収益は改善に向かうという。

両社はこの取り組みを契機に、サービス提供者と利用者の両面から改善を提起し「食品卸業界をはじめとする流通・物流業界の課題解決に継続して取り組む」としている。

■遠州トラックのRaaS導入事例動画(出所:プラスオートメーション)