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日機装の米子会社、中韓にLNG船関連施設を新設

2022年4月8日 (金)

荷主日機装はこのほど、米連結子会社のClean Energy&Industrial Gases Group(クリーンエネルギーアンドインダストリアルガスグループ、CE&IGグループ)が、LNG(液化天然ガス)燃料船関連製品の製造施設を韓国・釜山と中国・杭州の2か所に新設すると発表した。アジアの造船業界への対応力を強化し、環境対応策としても成長を見込めるLNG燃料船関連事業の拡大を目指す。

CE&IGグループは20年以上にわたり、韓国や中国の造船業向けにLNG船関連製品を提供している。新しく製造拠点を新設する背景として、昨今のLNG船需要の高まりとともに、LNGを燃料として供給するLNG燃料高圧ガス供給システムの受注が過去最高となっていることが挙げられる。製造施設にはLNG関連製品の試験機能も設けており、新造需要への対応力と現地サポート体制を強化する。

新施設では燃料高圧ガス供給システムのほか、クライオジェニックポンプ、気化器、制御装置、船舶用システムなどを製造。液化窒素による極低温試験設備も完備する計画だ。釜山の施設はことし6月、杭州の施設は8月にそれぞれ稼働する予定だ。

▲LNG燃料船用燃料高圧ガス供給システム(出所:日機装)