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日野が下義生会長の退任発表、6月の株主総会時に

2022年4月18日 (月)

財務・人事日野自動車は18日、代表取締役の下義生会長(63)が6月の定時株主総会時に退任する人事を発表した。理由について同社は「取締役の任期満了」としている。昨年6月の会長就任からわずか1年での退任で、後任も未定という異例の人事。先月明らかになった排ガスデータ不正問題の引責との見方が市場では支配的だ。小木曽聡社長(61)は続投する。

同社広報は、後任会長について「今のところ予定はない」としており、当面は会長空席となる可能性もある。

下会長は1981年に入社した日野の生え抜きで、常務役員や専務役員などを歴任。親会社のトヨタ自動車常務役員も経験し、2017年に日野の社長に就任した。それまでトヨタ出身者の社長が続いており、生え抜き社長としては16年ぶりだった。4年後の昨年6月、トヨタ出身の小木曽氏に社長の座を譲り、会長職についていた。

データ不正問題は、国内市場向けトラック・バス用エンジンの排出ガスと燃費に関する認証申請で、2016年以降のエンジン性能を偽る不正行為が見つかったもの。エンジン性能自体に問題があることもわかった。国土交通省が同社の立ち入り調査などを経て、生産に必要な認証を取り消すという異例の事態に発展している。

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