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運送業の7割がDXを重視、推進しているのは1割

2022年4月18日 (月)

調査・データ運送会社経営者の7割近くがデジタルトランスフォーメーション(DX)を重要視しているが、自社で十分推進していると感じているのはまだ1割強−−。最新テクノロジーに対する期待感と現実とのギャップを示す、こんな調査結果が出た。システム開発を手がけるドコマップジャパン(東京都港区)が行った調査で、経営者の多くが「DXに関するノウハウがない」と悩んでいる。

調査は、NTTドコモ系の同社が3月31日から4月4日にかけて、全国の運送業の経営者や役員101人にインターネットで行った。

調査結果によると、DXを進めてあらゆる指標の数値化をすることが重要だと思うと回答した経営者は68.2%に上った(「非常にそう思う」「ややそう思う」の合計)。反対に重要だと思わないと回答した人は17.9%だった。重要だと回答した人に理由を複数回答で尋ねると、65.2%の人が「ドライバーが不足しているから」を挙げ、「ドライバーの労働時間問題」(63.8%)、「ドライバーの高齢化」(60.9%)と続いた。今業界全体が直面する課題の解決に、DXを活かしたいと考えている人が多いことを示している。

(出所:ドコマップジャパン)

一方、自社で「DXを十分進められている」と回答した経営者は12.9%にとどまった。75.2%が「全くそう思わない」「あまりそう思わない」と答え、自社の取り組みはまだまだと考えている。理由を聞くと「DXに関するノウハウがない」(51.3%)、「明確なビジョンや戦略がない」(31.6%)、「現状の業務で手一杯」(30.3%)といった回答が目立った。DXを推進したい業務については、「労務管理」「車両の燃費管理」「車両の整備&故障記録のデジタル化」などの声があった。

同社は「重要性は理解できても推進できていない場合がほとんど。何をどう進めていったらいいのかも不明確」と解説しており、「いち早くDX化を取り入れた企業が他社との差別化を図れる。まずは運送業に特化したDXツールを取り入れてはどうか」と提案している。