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モノタロウ、猪名川DC稼働で西日本配送強化へ

2022年4月21日 (木)

(出所:MonotaRO)

拠点・施設工業用間接資材から事務用品まで、作業場や事務所で使用する製品のEC(電子商取引)事業を展開するMonotaRO(モノタロウ、兵庫県尼崎市)は21日、大型物流拠点「猪名川ディストリビューションセンター(DC)」(兵庫県猪名川町)を本格稼働したと発表した。

同拠点はプロロジス(東京都千代田区)が開発し、2021年11月に完成したマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク猪名川1」内に開設。延床面積は18万9000平方メートルに及び、60万点の在庫保管能力を持つ。棚搬送を自動化する800台の小型AGV(無人搬送機)やピッキング位置と数をCGで可視化するプロジェクションマッピングなど最新設備を整え、庫内作業の自動化・省力化を推進する。

モノタロウは近年20%以上の成長率を続けており、物量の増加に対応する出荷・在庫能力、物流効率化を求めていた。また、20日からは医療従事者向けの管理医療機器の取り扱いを開始するなど、更なる事業拡大の見込みから猪名川DCの稼働に至った。

同拠点からの1日当たりの出荷量は現状で9万行を誇り、出荷能力の拡大を見込む2023年には18万行を予定する。現状の出荷能力が、同社の物流拠点である笠間DC(茨城県笠間市)、茨城中央サテライトセンター(茨城県茨城町)、尼崎DC(兵庫県尼崎市)を合わせた19万行であることを考えれば、1年後には出荷能力が倍になる計算だ。

猪名川DCは猪名川町の南部、新名神高速道路の川西インターチェンジ(IC)から2キロの地点に立地。京阪神の関西三大消費地を50分圏内に収めており、西日本広域への配送拠点として理想的だ。阪急電鉄と能勢電鉄が通じる川西能勢口駅から施設付近への路線バスも運行しているため、雇用条件も良好だ。モノタロウは今回の拠点開設にあたり、500人の新規雇用を実施するとしている。