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大和ハウス、愛知県小牧市にマルチ型物流施設着工

2022年5月9日 (月)

拠点・施設大和ハウス工業は9日、マルチテナント型物流施設「DPL小牧」(仮称、愛知県小牧市)の建築工事に着手したと発表した。総事業費は400億円、完成は2024年1月の予定。

東海地域では、製造業やEC(電子商取引)関連の物流量増加を背景に、物流施設の需要が堅調に推移。マルチテナント型施設の新規供給数も増加傾向にあり、ニーズも高まっている。

▲DPL小牧の外観イメージ(出所:大和ハウス工業)

愛知県における物流施設は、関東圏と関西圏の中間という位置関係だけでなく、北陸地域と結ぶ長距離輸送の中継拠点としての役割を果たすとともに、東海・北陸地域に分散する施設の集約拠点としても、今後も根強い需要が見込まれる。

愛知県の北部に位置する小牧市は、名古屋市中心部に通じる名古屋高速道路のほか、東名高速道路と中央自動車道が結節する「小牧ジャンクション(JCT)」で知られており、交通の要衝として物流施設開発ニーズが極めて高いエリアだ。

機能面では、BCP(事業継続計画)対策として、物流施設への導入はまだ珍しい免震システムを導入。地震発生時に揺れを軽減できるほか、上層階の荷崩れを防ぐなど、荷物や設備のダメージを最小限に抑え、短時間で事業の再開につなげられるのが特徴だ。

さらに、最大で25社のテナント企業が入居できる仕様としている。1区画あたりの賃貸倉庫面積は事務所を含めて最小で5170平方メートルからと設定。小規模の物流事業を検討しているテナント企業のニーズにも対応できる。

さらに、就労環境の整備にも注力する。施設内で働く従業員が仕事と子育てを両立できるよう、保育所を設置する予定だ。テナント企業の従業員を対象に、最大36人子供を受け入れることができる。カフェテリアや無人コンビニエンスストア、休憩スペースも設けて、テナント企業の労働環境整備を支援する。


▲DPL小牧内の施設イメージ。(左から)保育施設、カフェテリア。

DPL小牧の概要
所在地:愛知県小牧市下小針中島2-144他
敷地面積:8万5717平方メートル
延床面積:19万2368平方メートル
賃貸面積:16万3861平方メートル
構造:鉄筋コンクリート造・鉄骨造、5階建て
交通:名古屋高速11号小牧線「堀の内出口」2.2キロ、「堀の内入口」2.3キロ、「豊山南出口」3.4キロ、「豊山南入口」2.8キロ