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日立物流、チェコ企業から返品物流事業を譲り受け

2022年5月27日 (金)

(イメージ)

ロジスティクス日立物流は27日、グループ会社を通じてチェコの物流企業Vlkova Partners(ボルコバ・パートナーズ、VP)からEC(電子商取引)事業者向け返品物流事業(リバーロジスティクス)を譲り受けることで合意したと発表した。6月1日付でグループ会社のESAが事業譲渡を受ける。

VP社は、欧州で最大手のEC事業者グループの1社を顧客とし、アパレルECの返品業務を受託して事業を拡大してきた。ESA社はこれまでもVP社から業務の一部を受託し、協力関係にあったが、返品物流が今後も拡大すると判断し、すべての事業を譲り受けることにした。ESA社の返品物流の処理能力は2024年に現在の6倍に拡大する見通しという。

日立物流グループはことし4月に発表した中期経営計画の中で、「海外事業の強化・拡大」を重点施策の一つに掲げている。その一環として今回の事業買収で欧州でのEC向けサービスを強化する。

欧米ではアパレルを中心にECの返品率が高い。EC市場の拡大に伴い返品物量も増加しており、EC事業者にとって返品対応が重要な要素となっている。日立物流は欧州のEC事業者が今後、東欧に進出するとの見込みからチェコ企業から事業を取得した。