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JR貨物22年1Q輸送、コンテナ苦戦し前年比2.7%減

2022年7月13日 (水)

(イメージ)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が13日発表した2022年度第1四半期(4月から6月まで)の輸送動向によると、輸送量は全体で616万5000トンとなり、前年同期比で2.7%減少した。内訳は、コンテナが449万6000トン(4.3%減)、車扱が166万9000トン(1.8%増)だった。

コンテナは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要低迷の影響などを受けて、積み合わせ貨物と家電・情報機器を除く品目で前年同期の実績を下回った。エコ関連物資は、建設発生土の輸送が21年7月に終了した反動で下回ったほか、自動車部品も半導体不足や海外からの部品調達難により各社が生産調整を実施した影響で減少した。

農産品・青果物は、タマネギが北海道地区では昨夏の干ばつによる作柄不良、九州地区では価格高騰に伴う長距離輸送の落ち込みにより低調に推移した。化学工業品や化学薬品は、自動車各社の生産調整に伴う原料需要の低迷で低調だった。

積み合わせ貨物は、21年10月のブロックトレイン運転開始などが奏功し好調に推移したほか、家電・情報機器は空調機器の需要回復や一部顧客のモーダルシフトの推進の効果で増加した。

車扱は、新型コロナウイルス感染症の影響緩和によりガソリン需要が増えたことから、石油の輸送が増加した。

JR貨物が13日発表した6月の輸送動向によると、輸送量は全体で215万5000トンとなり、前年同月比で1.4%減少。内訳は、コンテナが155万3000トン(3.1%減)、車扱が60万2000トン(3.4%増)だった。