双日、ANAなどと鹿児島の離島で物流ドローン実験

（出所：双日）

国内双日グループの双日九州（福岡市中央区）は15日、ANAホールディングス（ANAHD）などと共同で、鹿児島県の離島で物流ドローンの実証実験を行うと発表した。

鹿児島県瀬戸内町の加計呂麻島、請島、与路島の3島に、本土から食料品や日用品のドローン配送を行う。3島は高齢化による小売店の需要減少と担い手不足に直面しており、台風などで海上交通が止まると物流サービスが滞る課題も抱えている。ドローンでそれらの課題解決を図る。

（出所：双日）

配送実験は、ことしの秋頃に行う。ANAHDと石川エナジーリサーチ（群馬県太田市）による異種複数機材の飛行を計画している。ANAHDの独自開発システムを活用した東京からの遠隔運航や、AI（人工知能）自動監視カメラによるドローンポートの無人化、長距離飛行による配送エリア拡大なども検証する。ドローン配送の有用性を確認し、食料品や日用品の配送手段の一つとして、将来のサービス化を見据えた課題の洗い出しを行う。

実施主体であるコンソーシアムには、他に瀬戸内町、森建設（鹿児島県鹿屋市）、エアリアルワークス（鹿児島市）が参加する。このプロジェクトは、同県の「地域課題解決型ドローン実証実験」にも6月8日付けで採択されている。