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日本GLP、茨城西部の圏央道沿線に物流施設2棟開発

2022年7月29日 (金)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は29日、茨城県境町における物流施設開発プロジェクトを発表した。マルチテナント型「GLP境古河I」と、マルチテナント型とBTS型(特定テナントのニーズに応じて建設し賃貸する)の両方に対応できる「GLP境古河II」の2棟を建設。GLP境古河Iは2023年10月に着工して25年4月に完工、GLP境古河IIは25年4月に着工して26年10月に完工する予定だ。総投資額は327億円。

▲GLP境古河I・II完成イメージ(出所:日本GLP)

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)・境古河インターチェンジ(IC)を最寄りに首都圏各地への輸配送拠点として活用できるほか、国道354号をはじめとする主要道路を経由した近距離輸送にも適した立地が特徴。新規路線の開業による一般道での東京都心や北関東エリアへのアクセスが向上することから、今後さらに周辺エリアの交通の利便性が高まることが期待される。

境町を含めた茨城県西部は、日用雑貨メーカーや食品流通系、工業メーカー系を中心とした物流拠点が集積しており、先進的物流施設へのニーズは一段と高まるとみられる。周辺には住宅エリアも隣接し、従業員確保の観点からも優位性が高い。

両施設ともに、最小区画面積を2880平方メートルと設定。小・中規模スペースへのニーズにも対応した汎用性の高い区画割を実現する。最大区画面積は6万6100平方メートル、1フロアでは最大で1万9200平方メートルを確保することで、拠点を集約して保管効率を高めたい事業者のニーズにも対応する。作業庫内に窓を設置し自然光を採り入れるほか各棟にカフェテリアを完備するなど、生産性向上につながる快適な就労環境の提供にも配慮した構成とする。

マルチテナント型のGLP境古河Iは、4階建てシングルランプ方式を採用し1・2・3階に接車が可能だ。1階は両面バース対応のほか自動車部品や飲料等の保管に適した低床バースを採用する予定。2階は最小の小割区画に対応するなど豊富な区分割バリエーションを展開。3階と4階は最上階の有効天高を引き上げて高い保管効率を実現した区画を提供する。

GLP境古河IIはマルチテナント型とBTS型の両方に対応した仕様だが、マルチテナント型施の場合は4階建てシングルランプを予定する。

■GLP境古河Iの概要
敷地面積:4万2000平方メートル
延床面積:8万5000平方メートル
構造:鉄骨造、地上4階建て

■GLP境古河IIの概要
敷地面積:3万9000平方メートル
延床面積:7万9000平方メートル
構造:鉄骨造、地上4階建て