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イノフィス、物流現場向け軽量型マッスルスーツ

2022年8月4日 (木)

▲マッスルスーツGS-BACK

サービス・商品東京理科大学発ベンチャーで介護福祉機器や産業用特殊機器の開発を手がけるイノフィス(東京都新宿区)は4日、装着型作業支援ロボットの新製品「マッスルスーツGS-BACK(バック)」を発売したと発表した。従来品よりスリム、軽量なのが特徴で、着脱も容易なため、必要な場面のみ装着する使い方も提案している。

GSバックは15万9500円(税込)で、販売店のほか、インターネットの自社サイトでも販売する。

マッスルスーツは、中腰姿勢を維持する作業や重量物の持ち上げなどの作業時に腰にかかる負担を補助・軽減する用具で、同社の創業者の小林宏取締役が開発した。2019年11月に発売した「Every(エブリィ)」は、介護や農業、製造業などさまざまな作業現場で利用されている。

新製品は、主に物流・倉庫業や運送業など、歩く、しゃがむ、立ち上がるなど動きのある連続動作をより機敏に行えるスーツとして、同大学との共同研究の成果として開発、発売した。従来製品のエブリィで使っていた人工筋肉に代えて、ガススプリング(GS)を使用。これにより軽量で薄いフォルムを実現した。電力なしで、歩く、しゃがむ、立ち上がるなど、機敏な動作を連続しても動きがしなやかで、かつ腰への負担を軽減できる。

物流現場の動作においては負荷が20%くらい軽減されるイメージという。また、同社は、重量物を持ち上げるという動作であればエブリィ、上下左右の動きが多く比較的軽量のものを持ち運ぶような現場であればGSバックといった使い分けも提案している。

折原大吾社長は新製品発売に際し、「日本が抱える労働人口と少子化高齢化問題に、製品でアプローチしていきたい。すでに利用者は農業・製造業・物流業といった幅広い業界に広がりを見せている」と話し、現在17の国・地域で展開している海外販売を、さらに広げていく考えも示した。

▲イノフィスの折原大吾社長(左)、小林宏取締役(右)