
▲自動車船のサービスカーとして試験導入される「Beecle」(出所:川崎汽船)
ロジスティクス川崎汽船は8日、自動車船の船内作業で用いるサービスカー(作業車)として、CO2排出量ゼロの次世代船内サービスカート「Beecle」(ビークル)を試験的に使用すると発表した。
これまでは軽トラックを船内作業用のサービスカーとして積み込み、資材運搬、清掃、メンテナンスなどに利用してきたが、ガソリンを燃料としているため補給用ガソリンを積み込める港が限定され、危険品でもあることから船内での保管場所の確保が難しいといった課題があった。
これに対し、ビークルはゴルフ場で使用された中古の電動サービスカートを改造した車両で、動力源は再生鉛バッテリーとなるため、これらの課題を解決しつつ、CO2の排出がなく本船電力から充電できる利点がある。
同社はまず8月下旬に自動車船「シリウスハイウェイ」にビークルを積み込み、11月までの3か月間試す。試用期間中に乗組員から得た意見をもとに、次船へ積み込むビークルの改善につなげる。