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店舗兼フルフィルのロボコンビニ、ROMSが開設

2022年9月13日 (火)

▲au Style SHIBUYA MODIに併設するauミニッツストア渋谷店(右、出所:ROMS)

ECROMS(東京都品川区)は13日、KDDIと共同で自動でクイックコマース(QC)のピッキング・パッキング(袋詰め)を行うロボティクスコンビニエンスストア(RCS)の1号店「auミニッツストア渋谷店」をオープンしたと発表した。次世代型無人自動ピッキング店舗兼フルフィルメント拠点として運用するため「au Style SHIBUYA MODI」に併設した。

開設理由について、同社は「QC市場の拡大や5年後、10年後に来るべき労働者人口の減少、人件費高騰といった事業環境の変化にも対応するため、自動化技術を活用した次世代型店舗の開発・運営を支援」するものと説明。モバイル注文商品の自動ピッキング・配達員や顧客自身による店舗での商品受け取りが可能な、都市型QCのフルフィルメント拠点として運用する。

▲オーダーシステムと連携しロボットが商品のピッキング・パッキングを行う

RCSはオーダーシステムと自動連携し、ロボットが商品のピッキングとパッキングを行うことで、オーダー処理から商品受け取りまですべて自動で運用できるソリューションサービスで、2021年に「MOPU」吾妻橋店でRCSの概念実証(PoC)を完了した。

今回の取り組みでは、顧客がデリバリーのモバイルオーダーを行い、RCSにより自動でピッキング・パッキングされた商品を配達員や顧客自身が店頭のタッチパネルを操作して受け取ることで、注文処理から受け渡しにかけて全作業を無人で行う。

バックヤードを含め店舗サイズは50平方メートルと、従来のコンビニエンスストア以下の省スペースで運営。すべての注文がオンライン化されているため、店舗の商品が売り切れると、リアルタイムにアプリへ反映される。商品ケース(棚)や賞味期限をシステムで自動管理し、商品補充・廃棄時には補充や廃棄が必要なケースを自動で作業台まで運んでくる。この仕組みにより、商品補充・廃棄の作業時間が短縮される。

また商品の温度帯管理を行うことで、冷蔵・常温商品など顧客のニーズに合った豊富な商品の取り扱いに対応し、オープン時点では食料品や日用品などデリバリー向け人気商品を取り扱い、今後、パートナーの拡大を想定して最大500商品を取り扱う。

■店舗概要
所在地:東京都渋谷区神南1丁目21番3号渋谷モディ1階
営業時間:11-19時(不定休)※当面の間、平日のみの営業
運営:KDDI