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JR貨物2Qは燃料高などで赤字、通期も最終赤字予想

2022年11月11日 (金)

財務・人事日本貨物鉄道(JR貨物)が11日発表した2023年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比0.1%増の906億6000万円、営業利益が17億4900万円の赤字(前年同期は4億6400万円の赤字)、最終利益が23億9400万円の赤字(24億8900万円の赤字)となった。8月の大雨で長期運休を強いられたが、ブロックトレインなどの売り上げでカバーし、わずかながら増収とした。ただ、燃料高や大型物流施設関連の経費増で営業赤字が拡大。23年3月期通期の最終利益も従来予想の黒字回復から下方修正し、2期連続の赤字を見込む。

発表によると、第2四半期の連結業績は、8月の北海道・東北・北陸を中心とした大雨の影響で不通区間が生じ、多くの貨物列車が運休、大幅な減送となった。北海道でのタマネギ不良などの悪影響もあった。一方、21年10月に運行を開始したブロックトレインによる積み合わせ貨物の増加などで、輸送量は前年同期比0.2%増と、わずかながら増えた。

ただ、ウクライナ情勢に伴う燃料の高騰や、ことし7月に東京都内に完成したマルチテナント型大型物流施設に関係する減価償却費などの増加で、営業利益の赤字幅は拡大。最終利益は前年同期の特別損失の反動で赤字幅はいくぶん縮小した。

23年3月期通期の連結業績については、8月時点の予想値を下方修正し、売上高を1948億円、営業利益を22億円、最終利益を10億円の赤字とした。最終利益は8月時点では3億円と、2期ぶりの黒字回復を予想していたが、一転して2期連続で赤字が続く見通しだ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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