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自動運転システム、安全評価で日本発・国際標準

2022年11月16日 (水)

認証・表彰経済産業省は16日、自動運転システムの安全性を評価する手順やシナリオに関する日本発の国際標準が発行された、と発表した。発行は2日付。安全基準を国際的に統一することで、より安全で効率的な自動運転社会の実現を目指す。

発表によると、従来の運転支援システム開発は、さまざまな環境で実際に長期間走行する試験や各国のプロジェクトで検討された事故データ、ドライブレコーダーなどの計測データから「シナリオ」をシミュレーションで再現して試験が実施されてきた。一方で、そのシナリオに過不足がないかといった課題があった。

今回、日本が提案した国際標準は「クリティカルシナリオの導出手法」と呼ばれる具体的なシナリオに基づき、安全性を評価していく手順が特徴。自動運転システムの各要素を「認知」「判断」「操作」の3要素に分解し、それぞれ危険につながる事象を体系的に整理してシナリオを漏れなく導出する手法を採用した。安全性の保証に必要十分なシナリオを容易に検討できるようになるという。

自動運転システムの開発をする上で、企画から設計、評価までの各段階で安全性を評価・検証する共通基盤として、安全性評価シナリオに関する国際標準、ISO34502を活用することで安全性と開発効率の向上が図れるとしている。

▲シナリオの体系化(クリックで拡大、出所:経済産業省)

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LOGISTICS TODAY編集部
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