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東芝と独IAV、自動運転検証サービスを共同開発

2025年4月24日 (木)

サービス・商品東芝デジタルソリューションズ(川崎市幸区)とIAV(ドイツ)は24日、自動運転システムの仮想検証サービスを共同開発することで合意したと発表した。取り組みの詳細な内容を5月14日、独ベルリンで開催される自動車や航空機の設計・製造などに関する国際シンポジウム「prostep ivipシンポジウム2025」で公表する。

IVAは自動車システム開発を手掛ける世界的な企業で、生成AIによるテストシナリオ生成システム「Mela」を開発している。今回は、東芝デジタルソリューションズの分散・連成シミュレーションプラットフォーム「VenetDCP」とMelaを組み合わせて、世界最先端の自動運転システム仮想検証サービスの共同開発とグローバル展開を目指す。さらに、高度自動運転機能(レベル3以上)に関する国際認証や認証プロセスの共通ルールと共通基盤の策定と普及を、両社が参画する国際コンソーシアムを通じて推進していく。

近年、自動車業界では、自動運転やコネクテッド化の急速な進展で、システム開発が高度化、複雑化している。こうした先端的の自動運転システムの開発は、自動車メーカーが単独で行うのではなく、部品メーカーやエンジニアリングサービス事業者と共同で開発を行うケースが増えている。また、自動運転システムの走行試験は、実車を使った試験だけでは安全性を担保できず、走行環境や周囲の車両、歩行者などの条件が異なる膨大な種類のテストシナリオに基づいてシミュレーションを行う仮想検証手法が広く用いられている。テストシナリオの作成には、生成AIの活用が期待されている。

一方、自動車の安全性を第三者評価するための安全試験でも、シミュレーションを使った仮想認証試験の段階的な導入が各国で進められている。しかし、仮想認証試験の国際的な普及には、業界共通ルールや標準規格の策定と検証などの課題もある。

こうしたことから、両社で国際的な標準となり得る仮想検証サービスの開発や、国際的な共通ルール作りと普及に乗り出すことにした。

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LOGISTICS TODAY編集部
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