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ZMP、自動運転車開発向けプラットフォーム販売

2018年8月31日 (金)

サービス・商品ZMP(東京都文京区)は8月31日、自動運転車両の普及する時代に向け、自動車関連メーカーがさまざまな自動運転車用製品を実際の自動運転車両上で開発・検証するための自動運転プラットフォームと、顧客が同プラットフォーム上で製品検証を継続的に実施していけるような技術サポートの提供を開始する、と発表した。

このプラットフォームと技術サポートを活用することで、自動車関連製品の開発者は、計画した自動走行をする実際の車両上での製品検証を行うことができるようになる。

今回提供を開始する自動運転プラットフォームと技術サポートは、これまで自社で開発してきた自動運転技術に加え、顧客への自律移動技術の適用プロジェクトなどを通して蓄積してきたノウハウを、システムおよびサポートの観点で(1)自動運転車両システム(2)遠隔管理システム(3)継続的な技術サポートの3つの要素にまとめて提供するもの。

自動運転車両システムは、公道での自動運転実証実験の実績を重ねてきた自動運転用車両「RoboCar」(ロボカー)に自動運転コンピュータ「IZAC」を搭載し、高精度地図と組み合わせることで、指示したルート上で目的地に向かって単独で自動走行ができる車両システム。現在東京都事業として実施中の大手町-六本木間でのタクシーサービス実証でも活用されているシステムとなる。

遠隔管理システムは、走行中の自動運転車両がどのような状態にあるのか、車両から離れた場所から確認できる管理システム。また顧客の製品開発者が自動運転プラットフォーム上に自社開発製品を搭載してテストコース上で効率的に検証を行うためには、実行したい走行シナリオ(ルート、周回数、走行速度など)を簡易に設定できる必要がある。遠隔管理システムでは、走行シナリオを自動運転に精通しているエンジニアでなくても簡易に画面上で直感的に設定できるようなシステムを実現している。

技術サポートでは、顧客が自社開発製品の検証に専念できるよう、ZMPが自動運転プラットフォームの範囲に関して運用を全面的にサポートする。検証作業中のQ&A対応に加え、ZMPが独自に蓄積した自動運転の機能改善アップデート、また顧客の要望に応じた追加開発などを行う。さらに、製品検証を行う際の自動運転プラットフォームのシステムオペレーションや検証に必要な実験協力として年齢・性別・運転熟練度など属性毎のアサインサービスなども提供する。