佐川急便、大規模省人化へ中継センターにAMR

▲不定形貨物を運ぶ自動搬送ロボット

ロジスティクス佐川急便は12日、SGホールディングス（HD）の次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」（東京都江東区）の中継センターに、AMR（自律走行搬送ロボット）を導入したと発表した。人に依存していた不定形貨物の搬送オペレーションを大規模に自動化し、さらなる省人化と効率化を目指す。

発表によると、今回導入したのはプラスオートメーション（東京都港区）とLexxPluss（レックスプラス、川崎市幸区）がそれぞれ提供する自動搬送ロボットで各12台。いずれの搬送ロボットも自律的に障害物を検知し迂回できる機能を搭載している。

こうした技術を活用することで、荷物や台車の滞留を軽減して人手不足に苦しむ倉庫物流の業務効率化を進め、長時間労働の抑制や安全な職場環境の構築につなげる。

▲LexxPlussの自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」（出所：LexxPluss）

同中継センターは、ベルトコンベヤーなどで構成される自動仕分け機により荷物の90％を処理している。しかし、自動仕分け機で搬送できない一部の不定形な荷物に関しては、従来通りに作業員が手で仕分けた後、台車で搬送する工程を取っている。

SGHDは過去にロボット導入による自動化を試みたが、24時間絶え間なく荷物と人が行き交う環境下で、臨機応変に対応できるロボットがないという課題を抱えていた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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