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船陸間通信の速度向上に低軌道衛星、日本郵船

2022年12月26日 (月)

▲アンテナ設置の様子(出所:日本郵船)

ロジスティクス日本郵船は26日、米航空宇宙メーカーのSpace Exploration Technologies(スペースX)の衛星通信サービス「Starlink」(スターリンク)を、シンガポールの日本郵船グループ会社のエヌワイケイ・シップマネジメントの管理船で試験的に利用したと発表した。船陸間の通信速度を向上させ、乗組員の福利厚生の拡充やスムーズな業務連絡につなげる。

発表によると、今回のコンテナ船で行われたトライアルは、北米大陸沿岸で従来よりも通信速度を大きく上回った。今後は船陸通信速度の向上を促進するとともに、同社は「サイバーリスクへの対策を徹底することで海事イノベーションの創出を目指す」などとしている。

▲低軌道衛星のイメージ

現在の船陸間通信は高軌道の衛星を利用しているため、船上での通信速度は陸上に比べると遅い。通信スピードを上げるには高額な大容量通信を使用しなければならない。スターリンクは低軌道衛星を利用しており、高速でありながら低額での大容量通信ができる。

これにより、船上で働く乗組員が家族らとコミュニケーションを円滑に図ることができ、労働意欲の維持・向上につなげる狙いがある。また、船陸間でのビデオ会議が可能になり、メールや電話以外での業務連絡の体制が構築できるほか、トラブル発生時や乗組員の遠隔医療についても、リアルタイムに陸上からの支援を受けられ、安全運航に寄与するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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